31.7.20

グラムバングラ日本公演のご報告



皆さん、グラムバングラ日本公演のご報告をします。

約1ヶ月間、19回ものコンサート、無事に、いや予想以上に上手に出来て
皆元気で帰国できました。
これはすごく幸運なことと思えます。神様と協力者に感謝しなければいけません。
日本から何通かコンサートの感想やお礼のメールが届いています。どなたも、素晴らしかった、感激した、感動のステージだった等とお褒めの言葉を下さっています。
企画者の私が言うのもなんですが彼等はやはりプロです。ステージの規模は大小差があり、入場料も多額少額無料といろいろ、観客も大人学童
病人と様々でした。でも彼等はどのステージでも全力を出し切って真剣に演奏しました。私がバングラデシュでは見なかったような迫力でした。
いつも開幕1分前は私の足を触って「がんばります、祈ってください。」と挨拶をしてました。幕が下りた時に見せるほっとした皆の笑顔も忘れられません。私は1カ月間、心配で緊張しっぱなしでしたが、グラムバングラのメンバーに全面的に頼られ、尊敬され、いい思いを味わわせてもらったと思っています。1カ月にわたる日本コンサートをやり遂げた嬉しさは格別です。応援してくださった皆様に感謝です。ありがとうございました。、、

ステージ以外では、メンバーは外食は口に合わないから、経費を節約したいからの理由で、バングラから米、ダール、調味料を持参しずっと自炊しました。どんなにお迎えが早くても、どんなに帰りが遅くてもご飯を炊いて一汁二采の食事、卵が安いのと水道水が安全に飲めるということで1ヶ月間、健康を損なうことなく大丈夫でした。
衣裳のアイロンかけも一仕事、でも全て自身でやっていました。感心しました。私は日本の習慣・時間厳守が心配だったんですが、1度も約束時間に遅れることもなくできました。それも驚きに近いです。


コンサートの合間にはボランティアの方々がいろいろな所に案内して下さったので、グラムバングラメンバーは日本と日本人に触れる機会も持て、それぞれが何かを感じとって帰国したと思います。


写真を2枚添付します。
演奏が終わって御挨拶。アンコールをいただいている瞬間です。それと初日の江南市コンサートでの開演10分前の写真です。

25.6.20

■グラムバングラ 来日スケジュール

6月19日[木)来日

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6月21日(土)江南市コンサート

時間 開場13:00 開演13:30
会場 江南市民文化会館 小ホール
問い合わせ 江南市国際交流協会 0587‐54‐1111
参加費 500円
主催 江南市国際交流協会
後援 江南市教育委員会
http://www.ikomai-konan.com/cgi/areainfo.cgi?id=3

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6月22日(日)昼 JBCS名古屋コンサート 
  
時間:12:15~16:00
場所:名古屋YWCA 2F ビッグスペース
  (名古屋市中区新栄町2-3 TEL:052-961-7707
地下鉄 名城線「栄」下車5番出口東へ徒歩3分)
内容:12:15~13:15 総会(会員)・報告会(一般)
   13:30~16:00 グラム・バングラ演奏会(八竜リバティーバンド共演)
チケット代:前売り¥1000円 当日¥1300円
問合せ:日本バングラデシュ友好協力会(JBCS)事務局
  TEL:052-852-3906

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6月22日(日)夜 稲沢コンサート
       
時間 18:45開場  19:00開演 (21:00終演)
場所 稲沢市民会館小ホール
   (名鉄本線国府宮駅から徒歩15分)
チケット:1000円
出演 The Sound Web 、グラムバングラ、山本奈々
http://www.city.inazawa.aichi.jp/ica/index.html

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6月25日(水)山梨コンサート
「バングラディシュの文化に触れる夕べ」―カレーを味わい民族音楽に心をおどらせる―

食事 : 18:00 ~ 19:00 (チキンカレー・ダルカレーをお楽しみ下さい)
演奏 : 19:00 ~ 20:30 (グラムバングラによる民族音楽の演奏です)
場所 : 酒蔵ギャラリー六斎
    〒400-0501 山梨県南巨摩郡増穂町青柳1202-1 
入場料: 3,000円   
定員 : 80名様
問合せ先:酒蔵ギャラリー六斎
    TEL  0556-22-6931   FAX  0556-22-6934
主催 : 深澤料理教室 ・ 酒蔵ギャラリー六斎
後援 : NTTコミュニケーションズバリューパートナー ・ 日本産業 ㈱
http://www.shunnoten.co.jp/body.html

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6月27日(金)蓮教寺コンサート

時間 :14時~16時
会場 :名古屋市名東区蓮教寺境内
入場料:有料

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6月27日(金) 日進市コンサート
「黄金の国ベンガルの夕べ」

時間 :演奏 19時~21時
会場 :日進市市民会館展示ホール
主催 :日進市 
入場料:無料

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6月28日(土) グラム・バングラ あじさいの里コンサート

時間  開場 / 13:00 開演 / 13:30
入場料 1500円
(前売には500円の形原観光協会加盟店、加盟ホテルで使用できる補助券+あじさいの里入園特典付き)
場所  愛知県蒲郡市 ホテルボンセジュール
チケット取扱い   形原観光協会、ライブハウスローズカラー
TEL0533-57-3722 (ROSE COLOR)
主催   グラム・バングラ 、蒲郡コンサート実行委員会
協賛   蒲郡市民音楽ネットワーク、形原イベント委員会、ライブハウスローズカラー

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6月29日(日)国際ボランティアポレポレ20周年記念コンサート

時間 13:00開場 開演13:30
場所 アイプラザ半田
  (愛知県半田労働福祉会館)
主催 国際ボランティアポレポレ
チケット料金 一般1800円(前売り1500円)
       高校生以下 1500円(前売り1200円)
チケット申し込み・問い合わせ 0569‐29‐3188 鈴木
http://www3.ocn.ne.jp/~hienet/topics.html

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7月02日(水)一ノ草病院コンサート

時間 :13時30分~14時30分 
会場 :一ノ草病院院内ホール
主催 :一ノ草病院
入場料:無料

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7月04日(金)成岩中学校

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7月05日(土)安城コンサート
「黄金の国ベンガルのしらべ~インド・バングラディシュの伝統的な民族音楽による歌と演奏~」

時間 2008年7月5日(土)14:00~16:30(開場:13:30)
場所 安城市昭林公民館ホール(安城市安城町広美10番地1 )
定員 150名(チケットが完売次第締め切り )
お問合せ・チケット申込み先
   海外協力ショップ「ぎたんじゃり」TEL&FAX:0566-98-2699
http://genki365.net/gnka01/pub/sheet.php?id=3361

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7月06日(日)多治見コンサート
(講演とコンサート・・・ごぞんじですかバングラディッシュという国を)

時間:演奏 13時30分~15時30分
会場:まなびパーク多治見
主催:多治見国際交流協会
定員: 215名
問い合せ先:多治見国際交流協会
      TEL 0572-22-1111(内線)1155吉田

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7月12日(土)彦根コンサート
「第3回ショプノサマーコンサート 黄金の国 バングラデシュのしらべ」

時間 14:00~16:00(会場13:30)
場所 ビバシティホール(ビバシティ彦根2階)
   JR南彦根駅下車徒歩3分 
   電話 0749‐27‐5170
協力金 1000円(高校生以下無料)
問合せ先 NPOバングラデシュ視覚障害者支援協会ショプノ
     tel&fax 0749-24-6724
主催 NPO法人 バングラデシュ視覚障害者支援協会ショプノ
ショプノHP http://www6.ocn.ne.jp/~shopno/

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7月14日(月)帰国

5.6.20

近況

皆さん


ついに6月、日本コンサートも指で数えられるように日にちが迫ってきました。
でもご安心ください。芸人たちは皆元気、自信たっぷりで其の日を楽しみに
しています。

最近のグラムバングラの近況をお知らせします。
先月1か月は日本コンサート記念CD作成で忙しかったです。日本で演奏する曲の中から
12曲を選んで録音しました。作成するにあたっての裏話はたくさんあります。
特に停電が頻繁にあったので、予定通りに録音ができなくて相当イライラしました。
停電は突然で、なったら1時間もです。3-4時間ごとにあったようです。
上手く演奏が出来てて、さて終わりだという時にプツッと切れてください。ガクッときてしまいます。
そのたびにもう一度ですから時間は当然2-3倍はかかります。でも、やり直しは練習になってる、
とプラス思考で我慢できました。無事に終了してホッとしています。
嬉しいことに数社・数人から支援金を出していただけて、経済的には心配なく録音を含めての準備が
進められています。記念のTシャツも作りました。楽器の絵入りのものです。
バングラデシュに日本コンサートの支援者がいるって事は、日本にバングラデシュの文化を、音楽を
紹介するというこのボランティア活動を認めて下さっているということです。私としては勇気が出ます。
今回の日本公演は日本のボランティアの方々のお働きで企画・運営されてます。経済的にすべてを
お世話になることは難しい事です。でもグラムバングラの芸人たちは芸を披露して生活しているプロ、
留守中の家族の生活費はどうする、なんて考えると心配でした。支援者に感謝です。

日本公演を無事に果たして、いい帰国報告ができますよう頑張ります。お祈りください。

                 フセイン営子

           

21.3.20

近況報告

皆さまお世話になっています。
もうすぐ3月も終わりもうすぐ4月、そうなると5月6月ってすぐですねー。
私、なんとなしにそわそわ気だけは焦っています。
 
芸人たちは相変わらずで、毎週金曜日には集まって話し合いや総合練習をしています。
ほかの日はそれぞれ演奏活動しているようです。
 
でも22日の土曜日にはグラムバングラメンバー6人と私、マイクロバスをチャーターして
クシュティアにあるラロンのお墓に行く計画をしています(1泊で行きます)。
22日から24日までがラロン祭、その日は全国からバウルのグループが集まってきて夜中じゅう
ラロンをたたえて歌います。わがグラムバングラもステージで演奏します。
このお祭り、年に2回あり有名です。
 
2月24日のボイメラ(本の祭典)での演奏、好評だったようです。私は里帰り中だったので見られ
ませんでしたが後日バングラアカデミィーのオフィスにギャラを頂きに行ったとき、スタッフに褒めら
れました。ホッとし嬉しかったです。
 
2つのTVチャンネルが撮影したグラムバングラについての私のインタビューや彼らの演奏、私は
その番組を見ていませんが、見た人からは良かったといわれました。
 
4月14日はハ゛ンク゛ラ暦のニューイヤーです。何かパフォーマンスをしなくっちゃあ・・・・。
 
少しづつですがグループの宣伝になるようなことをしています。 
  最初皆さんが心配されていた査証の件ですが、今の時点ではそんなに心配はないと思えます。2月15日には恒例のダッカ日本人会主催の春祭りに招待され、ステージで演奏させていただきましたし・・・・・
 
私たちが1カ月間お世話になる住まい、半田市に決めてくださったとのこと、お世話さまです。
わがメンバーの者は自炊ができる人ばかり、私は内心ホッとしました。
 
 
今日はこの辺で、皆さまによろしくお伝えください。
 
         
      
                  フセイン営子
 

9.3.20

予定表


6月19日[木)来日

6月21日(土)江南市コンサート
6月22日(日)JBCS名古屋コンサート(昼)  
        稲沢コンサート(夜)        
6月25日(水)山梨コンサート
6月27日(金)日進市コンサート
6月28日(土)紫陽花まつりコンサート
6月29日(日)ポレポレ20周年コンサート   500人
7月02日(水)一ノ草病院コンサート
7月04日(金)成岩中学校
7月05日(土)安城コンサート           150人
7月06日(日)多治見コンサート
7月12日(土)彦根コンサート

7月14日[月)帰国

9.2.20

練習風景



グラムバングラ 企画者 営子フセインさんについて


私はこの国に住みだして今年で36年目、バングラデシュの誕生日と大体同じです。最初の20年間は母親としての責任で無我夢中の生活だったんですが、二人の息子が独立した後の15年間は、お陰様で精神的にも時間的にも余裕たっぷりの生活をさせてもらっています。
最初のうちは孤児院や寺小屋運営などのボランティア活動や日本語教師などで、大部分の時間を使っていたんですが、最近は年齢のこともあって、しんどくなってきて責任ある仕事からは遠のいています。
でもまだ20年位は残っているだろう私の人生、生きがいを見つけて元気に生きていかなくっちゃあいけません。
でも運よく私の生きがいとなること、すぐ見つかりました。それはこの国の良い点を日本の方に紹介することです。
バングラデシュは貧しくてずっと日本から援助される一方です。実際日本にはバングラデシュの悪いニュースしか伝えられていません。
洪水とかサイクロンとか・・・・。
・・・・私はこの国のものと結婚して永住の覚悟で住んでいます。
私はこの国のいろいろな人と知り合い、いろいろな経験をしたいのです。
バングラデシュは貧しい国ですが国民は皆、音楽を愛しています。音楽を愛している人の心は温かくて純粋です。言葉が通じなくても音楽を通じてお友達になれます。 音楽を通じてその国を理解できます。その国を好きになれます。
私は12年前から民俗楽器・太鼓をお稽古しています。初めは時間つぶし、ストレス解消、ボケ防止のつもりで始めたお稽古ですが、太鼓のその独特な音色にすっかりはまってしまいました。
今では日本人の方にお稽古をつけるまでになりました。太鼓を通じてお友達になった日本人の方は70名を越しています。私は太鼓を通じてほかのいろいろな民俗楽器を、そしてバングラデシュの民族音楽全般を好きになりました。 当たり前ですが自然と私の周りにはバングラの芸人が集まり交際範囲が広がりました。
それで私は数年前からこの芸人たちの奏でる素晴らしいバングラデシュの音楽文化を日本の方に紹介したいと思うようになりました。

去年は日本からのボランティアグループのツアーがあって、我が家を訪問される時間を組んでくださいました。その時私は、自身の36年間の体験談と、この国の音楽を聴いていただく企画をしました。(好評だったんです。感激してくださいました。)
その企画がきっかけで有志の方々が、6月に1カ月の日程の日本公演を企画してくださったんです。学校訪問などもする予定です。
海外遠征ですからちゃんとしたグループを作らなければなりません。
それで作ったグループが「グラム・バングラ フォーク ミュージカル グループ」です。6名全員プロフェッショナルで各々いろいろなところで活躍している芸人です。
そのうちの3名は愛知万博にも行ってハ゛ンク゛ラの音楽を紹介してきました。
でもなにせバングラデシュのいろいろな事情で芸人の待遇は良くありません。
彼らは生活するのに精いっぱいのようです。でも音楽を愛していて芸一筋に生きているものばかり。
問題は沢山あるんです。
日本で芸人を招待してくださる団体は皆、ボランティアです。やるからには、成功させたいですから頑張るしかありません。あちらこちらを回って宣伝し、支援をお願いしております。
運よく先日はバングラデシュのTVに取材されました。
9日にはTVスタディオに録音撮影に行くことになりました。
最近そんなことで忙しくしています。
ご理解と応援お願いします。     


                               営子フセイン    

最新情報


2月2日、我が家でのTV撮影済みました。これは何かの番組の中のたった7,8分ぐらいの放映らしいですが(12日に放映されます)グラム・バングラのリハーサル風景を3曲もバッチリ取っていきました。

演奏者と楽器の紹介6.太鼓 シュクマール・チョンドル・ダシュ


シュクマール・チョンドル・ダシュ


38歳、タンガイル出身
ドール演奏家
芸歴25年。10歳に音楽家のいとこからいろいろな打楽器を3年間習う。その後ダッカへ上京しウスタッド・アノアルダワルからドールを習いバウルの演奏家となる。愛知万博のために1ヶ月来日する。現在NGOの音楽セクションのプログラムで村を廻っている。


ドール



両面太鼓。ドールはバングラデッシュの民謡が始まったときから使われている歴史のある楽器。バングラディッシュ特有の音楽には欠かせない楽器だが、インドクラシカル音楽には出てこない。右側は耳掻きの形をした木で叩き、子牛の皮を竹の枠で張っている。左側は手で叩きメタルの枠の中で張られているのはヤギの皮だ。胴体はマンゴの木でてきており、両面を水牛の皮でしばる。木で叩く右側は常に少量の水でぬらして叩く。


演奏者と楽器の紹介5.タブラ シェコル・チョックロボティ


シェコル・

チョックロボティ


30歳、ラジバリ出身
タブラ奏者
幼少時代音楽のある環境にいたためタブラをおもちゃのようにして育つ。

6歳のとき公衆の前で歌にあわせて叩いたのが切掛けで素質を認められ師について習い始める。

12歳の頃にはすでにステージで活躍。どの楽器や分野の音楽とも即席で合わせて叩くことが出来、独奏もする。現在バングラデッシュ駐在日本人のためのタブラ教室を開いており、生徒は10年間で60名を越す。


タブラ

10-13世紀の北インドで今の形になった打楽器。高音と低音のふたつの太鼓を、指や手のひらで叩き、叩く場所によっていろいろな音色がでるようにつくられており、それぞれの音には呼び方がある。タブラ独特の複雑な音色での独奏も世界的に認められている。


演奏者と楽器の紹介4.弦楽器 モハメッド・アリフホック


モハメッド・アリフホック


35歳、ホリトプール出身
歌手、ドタラ奏者
父親が歌手の家に生まれ、9歳から歌で舞台に立ち始める。バングラデッシュの民族音楽の普及に努めており、愛知万博時には1ヶ月間来日し、バングラデッシュの民族音楽を紹介した。2年前からフリーのミュージシャンになりバングラデッシュではステージやテレビなどあらゆるメディアで活躍中。


ドタラ


4本弦の弦楽器。2本ずつ同じ音程で調弦してある。バングラデッシュの民謡には不可欠な独特な弾き語り用弦楽器で、これでリズムを刻み、メロディーを弾きながら歌手は歌を歌う。本体はニームの木で出来ており、やぎの皮が張ってある。またピックは水牛の骨や木でできている。

演奏者と楽器の紹介3.笛 モハマッド・ボズル


モハマッド・ボズル


55歳、ボラ出身
芸歴40年。いとこから8歳の時たて笛を習う。12歳でダッカへ来たことをきっかけに音楽の道を本格的に歩み始める。他にもバイオリン、ハーモニアム、ドタラなど様々な楽器をプロフェッショナルのレベルでこなすが全て自分の目と耳をたよりに独学で学び取った。バシの演奏をするときには12本の長さや太さが異なるものを持っている。 愛知万博のために1ヶ月来日する。現在国営ラジオ局に籍を置いており、フリーでバウルCDレコーディングやステージでも活躍中。クラシカル音楽も演奏する。


バシ


竹の笛。チッタゴン、シレットなどバングラデッシュの山間部にある竹でできたバシがよいとされる。長いバシは低い音、短いものは高い音が出、様々な種類がある為演奏家は自分に合ったバシをオーダーする。

演奏者と楽器の紹介2.歌とハーモニアム ジャマル




ジャマル


フリドプール出身、38歳。


ハーモニアム&シャリンダ&ヴァイオリンを演奏し歌も歌う。

10歳から音楽をはじめる。

ウスタッド・アノワルダワルのもとで14年間修行したあとバウル音楽家として本格的に活躍中。



ハーモニアム
作曲など音楽には欠かせない楽器のひとつで、他の楽器と合わせるときには、音程とメロディーをまとめる役わりをしている。

演奏者と楽器の紹介1.歌手 マハボバ・アクタール・シルピー




歌手 
マハボバ・
アクタール・シルピー



30歳、クスティア出身
歌手
ラロンの墓のあるクスティア地方出身。
8歳の時クスティアラロンアカデミーへ入学。ラロンギティーコンクールで優勝する。
その後勉強のため6年間音楽の世界を離れたが、結婚後ラロンギティの第一人者ウスタッドアッカチャニに見初められ歌を再開する。
現在フリーでステージ、テレビで活躍中。


歌いながら打楽器の演奏も同時にします。


楽器の紹介

プレーム・ジュリ
片方の指に2つの木片を挟んで打ち鳴らすパーカッション楽器。歌手が歌いながらこれでリズムを取る。

エクタラ
1本弦のリズム楽器。バングラデッシュの昔からの音楽に不可欠な楽器。瓜と竹と鉄線一本で出来ている。歌い手の音程に合わせて調律し、リズムを取りながら歌う。

グラムバングラの歌の紹介3.デシャトボド(愛国歌)

3.デシャトボド(愛国歌)

祖国バングラデシュを主題にした歌です。バングラデシュの人は国を愛する気持ちが半端でありません。美しい自然に囲まれた祖国を美しい人になぞらえて歌う情緒的な歌がたくさんある美しい歌です。たとえばバングラデシュの国歌はバングラデシュを黄金の国と称え、私はあなたを愛していると歌っているのです。

グラムバングラの歌の紹介2.ポリギティ(村の歌)

2.ポリギティ(村の歌)

ポリは村の意味で、村の自然や生活習慣、人々の主張や日々の生活を主題に歌われる民謡。船頭のバティヤリ、牛車のバワイヤ、愛する人を恋う歌などを演奏します。

グラムバングラの歌の紹介1. ラロンギティ(ラロンの歌)

1. ラロンギティ(ラロンの歌)



ラロンギティーとは、18-19世紀に生きたバウルの歌手・詩人、ラロンが115年の生涯の間に800近く残した信仰歌のこと。 バウルとは10-12世紀、仏教のサハジャ乗密教の修行僧によって始まった宗教哲学を伝える修行歌で、宗教、カースト、男女を区別することなく精神的完結を探求する民間修行者のグループ。ラロンは今も聖者として崇拝を集めており、クシュティアのラロン聖者廟には全国から多くのバロンが集まり、年に2回のラロン祭にはラロンをたたえて歌います。
ラロン・シャハ(Lalon Shah)はヒンドゥー教徒の家の生まれで、若い頃巡礼先で天然痘に罹り生死をさまよっているとき、彼の親となり師となるシラズ・シャハに出会い救われます。このシラズ氏はどの宗教にも属していない修行者であり、ラロンも世捨て人となり修行の道へ入り、バウルを歌うようになったのです。生前のラロンの元には、ヒンドゥー、イスラム教など宗教を問わず、多くの人が弟子入りをしました。
ラロンの歌の中には“身体の哲学”を歌った歌があります。ここでラロンは、“人の身体は寺院であり、その中に神が住む。より飾らない肉体にこそ神は宿りたがる”と歌い多くの人の支持を得ました。立派な寺院や神像を建てることのできない人々に自らの尊厳を説き、物に頼らない生き方の哲学を紹介したのです。ラロンギティーには抑え付けられた人々の知恵も集約されています。 (石山民子様、戸川昌彦様の文章より転載)